CGの描き方【ブラシ塗りの基本】
こちらで紹介するのは、つし〜まの基本的な絵の描き方です。
一般的にはブラシ塗りの技法のうちでもギャルゲ塗りに近い塗り方に分類されます。多人数での分担作業も可能であり、かなりのクオリティーを出せる描き方です。
大量生産する場合でも、カゲ塗りと線画のアナログ部分は、なるべく同じ描き方・塗り方の出来る人か、一人の人がやりきるかした方が絵柄がそろって、結果的にクオリティが上がります。一人で趣味で描く場合は、全く関係ありませんけどね^^;
線の抜き出しについてはご使用のソフトにより、大分(だいぶ)方法が異なるようです。(有名なフリーソフトについてはその内アップしようと思っています。)
概略
ここでは主にPhotoShopのバージョン7を想定して、CGの描き方について書いていきます。(他のバージョンのPhotoShopやソフトでも参考になる部分は多いと思います。)
まずはじめに、CGを描く手順を大まかに挙げておきます。
[線画][NEW!]
まず前半部として、原画家がやるべき作業に
@大ラフ…大雑把なあたり取りとデザイン描き。
Aラフ…大ラフから何を描くのか分かりやすく整理したもの。
B原画…ラフから更に線を整理して、後の作業をやりやすくする。
の三段階が挙げられ、紙に手描き・ペンタブ直描き・パスの三通りの方法があります。ラフまでの作業はパスでの方法は主に屋内の背景描きのときに用いるので、その他の二通りがメインになります。
これ以降はグラフィッカーの作業です。
Cスキャニング…スキャナーやデジカメで原画を取り込む。
Dゴミ取り…スキャニングした画像の線やドットを消したり描いたりして修正する。
E線の抜き出し…整理した線を後で塗る色と混ざらないように抜き出す。
ここまではグレースケール(白から黒の256階調の色)で作業をするのが普通です。
[色塗り]
描画モードをRGB(フルカラー)にして色塗りに突入です。以下の4段階があります。
Fベース塗り…線画と別のレイヤー上に色のベースを塗る。
Gカゲ塗り…ベースレイヤーの上にレイヤーを置くなどして、カゲを描き込む。
Hハイライト…光の当たっている部分を描き込む。
I色トレス…線画に色や強弱をつける。
色専用のレイヤーを作るのが基本です。より、絵のカスタマイズ性を上げるなら、パーツごとにレイヤーは分けるべきです。ただし、レイヤー数を増やすほどメモリの消費量が増え、パソコンへの負担も増えます。最悪、パソコンがフリーズします。
《トピック1》
塗り方にはカゲをまっ平らにベタ塗りするアニメ塗りとペンタブによる筆圧感知機能などを利用したブラシ塗りがあります。
前者はカゲの形やバランスを決めるセンスが問われますが、それさえ決まっていれば、圧倒的に早く塗れます。塗りだけなら1キャラクター5〜20分程でしょうか。平面的かつポップな絵が描きやすいです。現代(2007年現在)は二次元萌えというものがあるほど、平面的な絵に対する需要があるので、重要な塗り方の一つとなります。
後者はペンタブの筆圧感知機能を生かして、一発で塗るセンスか、粘り強く少しずつ塗ったり、消したりする忍耐のどちらかが必要になりますが、アニメ塗りより情報量の多い、いわゆる凄みのあふれた絵を描きやすいです。
《トピック2》
・PhotoShop ショートカットキー
※1 レイヤーのコピー:Ctrl + J
参考)選択範囲の切り取りレイヤーを作成:Shift + Ctrl + J
※2 拡大(縮小):Ctrl + +(Ctrl + −)
※3 レベル補正:Ctrl + L
※4 新規レイヤーの作成:Shift + Ctrl + N
参考)新規ドキュメントの作成:Ctrl + N
※5 投げなわ(多角形)ツール:
→Shiftを押しながら選択すると前の選択範囲に選択範囲を追加できる。
参考)楕円形(長方形)選択ツール:M
→Shiftを押しながらドラッグすると縦横比が同じ選択範囲になる。
※6 選択範囲の反転:Shift + Ctrl + I
※7 塗りつぶし(描画色):Alt + BackSpace
参考)塗りつぶし(ダイアボックス):Shift + BackSpace
※8 自動選択ツール:W
※9 レイヤーの結合:Ctrl + E
参考)表示レイヤーの結合:Shift + Ctrl + E